〜長崎の横顔〜
厳しい婚活事情?!
今、結婚適齢期を迎えた子を持つ昭和生まれの親の世代は、出会いの形は様々ながら、恋をして結婚、やがて子どもが生まれ、ごく普通の家庭を持つことを多くの人が当たり前と考えていた時代を生きてきた。
彼らの子どもたちはというと、非婚化の進む時代に生きながら、結婚に踏み切れず戸惑いを隠しきれない姿が目につく。
最近、婚活という言葉を耳にする機会が増えた。日本のあちこちで、多くの自治体が結婚支援を手掛けているのも、少子高齢化社会の中で人口減少が都市活力の維持を難しくしていることを実感しているからだろう。長崎市の人口減少は全国トップクラスだ。平成22年の国勢調査の結果によれば、平成17年国勢調査との比較で△11,440人、これは減少数全国5位なのだ。
長崎市は男性の人口流出が多く、人口性比(男性数/女性数)が低いのが特徴と言われているが、長崎市の若者人口はどうなっているのか、年齢別男女別人口を同じ40万都市の金沢市との比較で見てみた。
18歳から39歳までの男女人口差は、長崎が−5,358人に対して金沢市は+1,591人となっている。
若者人口に大きな差があり、適齢期の世代で、確実に「男性不足、女性余りの長崎」の姿が見えている。
≪長崎市≫
≪金沢市≫
※グラフは平成22年国勢調査結果から作成
こうしたことが影響しているのだろう、長崎市の女性未婚率は全国平均を大きく上回っている実態も報告されている。これも興味深いデータだ。
詳しくは⇒http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/toukei_data/geppou/digest.pdf/23.12data.pdf
先般、地元紙が婚活に関するルポ記事で「長崎は出会いが少ない」といった内容を取り上げていた。長崎の合計特殊出生率も全国で低位だ。
とにかく、まず、男性の流出を防がなくてはならない。
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