Quantcast
Channel: 春夏秋冬 長崎発 とき燦々
Viewing all articles
Browse latest Browse all 169

プチ贅沢な山登り。

$
0
0
にほんブログ村
穏やかな小春日和に誘われて、共同生活者と一緒に山歩きに出かけてみた。
いささか運動不足だったこのひと月、相棒の自転車は、もうふた月近く玄関の飾り物状態になっていて、私の腿とふくらはぎの筋肉は心もち小さくなってしまった気がする。
仕事現役の頃、身体のバランスを壊した時やストレスを感じる時、この山に登ると無心なれた。いいリフレッシュのひと時だった。
標高は約440メールで、杖にお世話になりながら往復を二時間かけてゆっくり登り、下る。身近で手ごろな山登りができるのはプチ贅沢だ。
   

楓、櫨などの木々が山を黄色や赤に染める晩秋から初冬にかけての頃が特にいい。當に、山のふもとの裾模樣だ。
紅葉は季をやや過ぎた感だったが、師走の山へ移ろう落葉は趣がある。
長崎東部の「普賢山」である。
途中、鮮やかな黄色の花を持つ野菊を見つけた。そして、しばし佇み中学生の頃読んだ伊藤 左千夫の『野菊の墓』のことを共同生活者と語りあうと、なんとなくだが二人ともそのあらすじは思い出せた。難しい時代が政夫と民子のふたりを厳しく律する切なすぎる感動作。
異性を意識し始める思春期の頃に手にした一冊は記憶に残るものだ。
 
初冬の森林浴と有酸素運動で身も心も少し若くなれたいい一日になったか?
明日の月曜日は職場の定期健康診断だ。





Viewing all articles
Browse latest Browse all 169

Trending Articles