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Channel: 春夏秋冬 長崎発 とき燦々
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次代に送ってはいけない悩ましい問題

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ふるさとに幾許かの宅地、農地、山林などを所有している。
そのふるさとから離れて生活していると、これらの維持管理は少しばかり面倒だ。
固定資産税の納税通知書は現住所に送付されるので問題ないが、隣接地や近隣で公共工事が始まるときは、境界確認と立会いを求められる。
行政による地籍調査は完了しているが、時間の経過とともに境界杭や鋲の位置も確認しにくい状況になる。
災害などによる土地の形状の変化や放置状態の荒廃地、未耕作農地が増え続けている中で、次代の土地所有者になるものにとっては、この境界把握は結構厄介な代物だ。また、所有地への不法投棄も後を絶たない。
昨日、行政発注の工事請負業者から電話をもらった。農地に隣接した側溝の改良工事をするので土地の境界確認に立ち会ってほしいという。
私の場合、すべて祖先からの引き継ぎものなので、これまで、土地の境界確認と言われても常識的な意見を言う程度で、強い主張はしていない。今後もするつもりはない。それでいいと思っている。
土地に対しては、人それぞれ思い入れの強さに違いがあるように感じるが、地域のためになることを進めてもらうことには協力することを基本としたいと思っている。
ごみステーション用地を無償で提供しているが、おかげでこの土地一帯の除草業務は定期的に地域の皆さんが行ってくださる。
ふるさとにいなくても、こうした関係が築けるのはうれしい。
近く、境界確認・立会いの日程を調整したいという。
留守中のふるさとは高齢化が進んでる。
住みやすい町であってほしい。そういう思いを持ってふるさとに向き合っていれば、私はこのふるさとの一員として付き合いができるのだ。
しかし、この先、このふるさとの土地・家屋などをどうするかは悩ましい問題だ。次代に送ってはいけない、私が整理しないといけないことだ。
たぶん300年近く続いた農家の歴史が一旦私で終わる。

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