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Channel: 春夏秋冬 長崎発 とき燦々
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スニーカーが軽かった。

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ここのところ、やや運動不足気味のようだ。自転車にもひと月は乗っていない。
深まりゆく秋の移ろいを味わうにはこれからがいい。
今年の秋は、奥手の台風の接近や秋雨前線の停滞で、やや落ち着きのない天候が続いた。
この地域の稲作農家は規模は大きくないが、天候相談の刈り入れ収穫作業には苦労があったようだ。
まだ明けやらぬ明け方からの作業や日没後、照明をとっての作業も目にしたが、今は一段落している。
やっと秋らしいさわやかさを感じるようになった。吹く風も西、北よりになり、乾いた空気が快適だ。
今日は、慌しかった日々から一週間ぶりに抜け出せたので、胸を張り、顔をあげて久しぶりに思いっきり外の空気を吸い込んで歩いてきた。スニーカーは軽かった。
黄色は秋の色、色づく銀杏並木やツワブキの花は季節感たっぷりだ。木枯らしの吹くころには、ここの銀杏は葉を落とし始め、次の季節の訪れを知らせてくれる。
もう霜月、立冬も近い。一年はあった言う間に過ぎ去っていく。年々速くなりゆく「時」のスピードに得体の知れぬ焦りを覚えながらも、「自分らしく・・・」などと心でつぶやきながら居直っている。
納得できる時間でなければ気が重い。

夕食を済ませ東の空を見ると月が大きい。旧暦の9月15日、満月だ。
また歩きたくなった。いつものジョギングコースで変わり映えしない光景なのだが、太って滔々と流れる八郎川は少し違って見えた。

こんな出会いもあった。ニアミスだったが平然と獲物を狙うのはアオサギ?彼らは根気強い。
心地よく終わる秋の一日、さあ、明日は母を見舞おう。


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